タイ北部・チェンマイ。
山に囲まれたこの町は、古都ランナー王朝の面影を残す文化都市であると同時に、「象と共に生きる土地」としても知られています。
かつて北タイでは、象は森林業や農作業に欠かせない存在でした。
現在は伐採禁止政策(1989年)以降、多くの象が観光や保護区へと役割を移しています。
チェンマイ県には、観光客もよく訪れるエレファントキャンプ、象の保護区(ศูนย์อนุรักษ์ช้าง)、そして象のレスキュー施設が点在し、象に「乗る」から象を「守る」という価値観の転換が進んでいます。
🐘 象は“天然のパルプ製造機”
象は一日に100kg以上の植物を食べると言われています。
しかし消化効率は高くなく、糞には大量の未消化繊維が残ります。
タイ語で象の糞は
มูลช้าง(ムーン・チャーン)
象の糞に含まれる繊維を洗浄・煮沸して紙に再生する取り組みが、チェンマイの工房でも盛んに行われています。
代表的なのが
Elephant POOPOOPAPER Park
ここでは
✔ 木を伐採しない(ツリーフリー)
✔ 化学薬品を使わない
✔ 廃棄物を資源に変える
という循環型の紙作りが実践されています。
タイ語の現地資料でも「ของเสียให้กลายเป็นของมีค่า(廃棄物を価値あるものへ)」という表現が使われています。
🐘 チェンマイの象保護区という選択
近年チェンマイでは、「象に乗る観光」から「象を観察し共存する観光」へ移行が進んでいます。
泥浴びや川遊びを遠くから見守るツアー、餌やり体験、自然環境再生プログラム。
紙作りもその一環です。
象の排泄物を“ゴミ”ではなく「資源」として扱うことで、象の暮らしを支える経済循環が生まれています。

中の人がチェンマイのエレファントキャンプへ遊びに行ったときの写真です。
実際、チェンマイでは象に乗ることはできず、象語を覚えて象と触れあい、水遊びをし、30分ほど一緒にお散歩をしました。
南部では象に直乗りできる観光地もありますが(2025年)、北部では「象を観察し共存する観光」へ移り変わっているのだと実感しました。
🐘 ユーモアの裏にある本気

「Someone who loves me went to Chiang Mai and all I got was this JOURNAL made from ELEPHANT POOP!」
Elephant POOPOOPAPER Park やチェンマイのマーケットなどで購入できる象のうんちから作られらたフリーノートの表紙には一見ふざけたメッセージが。
でもその裏には、
・森林を守る
・廃棄物を減らす
・地域の雇用を生む
・象の保護を支える
という真剣な仕組みがあります。
チェンマイでは、象は神聖な存在でもあります。
仏教文化の中で、象は知恵と力の象徴。
その象の「循環」から生まれた紙に自分の言葉や旅の思い出を綴る。
それは単なる雑貨ではなく、物語を手渡す行為かもしれません。
🐘 廃棄物を資源に変える…手触りの説得力

実際に象のうんちから作られた製品に触れるとわかります。
・やわらかな繊維感
・自然な斑点
・麻紐の素朴さ
・ほんのり植物の匂い
均一な工業製品ではない。
だからこそ、環境への配慮とそしてタイの空気を感じられます。
どの製品も一点一点手漉きで作られたハンドメイド製品です。
🐘 手渡す瞬間に、循環が完成する
旅のお土産として
記念日のメッセージとして
なんでもない日のサプライズとして。
誰かに渡した瞬間、その人も廃棄物を資源に変える、環境へ配慮した循環の一部になれるのかもしれません。
もし、あなたが“ちょっと変わったもの”ではなく“意味のあるもの”を選びたいなら。
ぜひ象のうんちから作られた製品をお手に取ってみてくださいね。
◆ チェンマイ 象のうんちから作られたフリーノート - ¥1,680
◆ チェンマイ 象のうんちから作られたグリーティングカード - ¥980
※ 価格は変更となっている場合がございます。